趣味と節約に関する知識収集も兼ねて、毎月節約にまつわる本を読んでいます。
その中からみなさんの役に立ちそうな本を紹介させていただきます。
今回ご紹介させていただくのはこちら
『となりの家のざんねんなお金の話』です。
ちなみにですが、私は「Kindle Unlimited
入れ替わりがあるかもしれませんが、「となりの家のざんねんなお金の話」も読み放題対象に入っています。
気になる人は、こちらの記事もお読みください。【実体験】Kindle Unlimitedの良いところ・悪いところ


どう頑張っても、お金が足りない
貯まらない
増えない…
こういった悩みを持っている人は、数多くいるでしょう。
このような場合、家計管理に問題があることが多いです。
本書では、ざんねんなお金の使いかた事例をもとに、正しい家計管理のヒントを得ることができます。
「人のフリ見てお金を増やす」このようなスタンスで、紹介されている事例を反面教師にして、正しい家計管理の仕方を考えてみましょう。
その他にも、お金を増やす王道の方法を13ステップにわけて書かれていますので、お金の正しい増やし方まで学ぶことができます。


それでは、さっそく書評をしていきます。
21個のざんねんなお金の使いかた、お金を増やす13ステップから学ぶ、正しい家計管理の方法と正しいお金の増やし方。
- 失敗したくないなら失敗する方法を知る
- お金を増やす王道の手順を学ぶ
- 4章.お金を増やす13のステップ
- step1.まずは「消費」「浪費」「投資」に支出を分類
- step2.お金の使い方を見直し、家計簿をつける
- step3.貯蓄額の目安は手取り収入の6分の1
- step4.支出を減らすなら固定費から始める
- step5.保険は必要なものだけをセレクト
- step6.住居費を収入の4分の1に抑える
- step7.キャッシュレス決済を賢く使う
- step8.投資に必要な3つの袋を持つ
- step9.投資はやっぱり投資信託で!
- step10.投資は徐々にステップアップして進める
- step11.iDeCoとつみたてNISAはセットで!
- step12.インデックスファンドで地域的分散を図る
- step13.投資は相談する相手を間違えない
- 著者紹介
- まとめ
失敗したくないなら失敗する方法を知る
みなさんお金の使い方や家計管理で、なるべく失敗はしたくないですよね?
失敗をしないためには、成功をする方法よりも失敗する方法を知ることが効果的です。
失敗する方法をしなければ、失敗する可能性はグッと下がります。
本書では、著者が実際に受けた相談の中から「習慣」「資金計画」「投資生活」の3つにわけて、21個もの失敗事例が紹介されています。


では、どのような失敗事例があるのでしょうか?
21個の要点のみをまとめました。
ざんねんなポイントと一緒に見てみてください。
長くなるので、気になるものだけでもチェックしてみるといいですよ。
2.ポイント還元やキャッシュバックのために、必要ないものにまでお金を使う
4.必要ではない支出まで”固定費化”させてしまい、お金が貯まらない「メタボ家計」になってしまっている
6.目的や目標のない”自己投資”はただの”浪費”になることもある
7.退職金などで大金が入ると、気付かぬうちに生活水準が上がってしまう
8.過払い金が戻って借金がなくなっても、また借金を繰り返してしまう
9.保険の無料相談に踊らされ、乗り換えを繰り返し大損してしまう
15.お得だと言われて住宅ローンを全額ローンにするが、毎月の返済負担が大きくなって家計が赤字に
17.脱サラ自営業者が会社員気分でいると、税金滞納してしまう
18.投資セミナーで「老後資金は1億円」とあおられ投資で痛い目に!
1章.ざんねんなお金の習慣


1.毎月の赤字をボーナスで補てんしている
ココがざんねん
ボーナスをあてにした家計管理をしていると、赤字家計であることに気づけないまま過ごしてしまいがち。要注意です。
2.ポイント還元やキャッシュバックのために、必要ないものにまでお金を使う
ココがざんねん
キャッシュレス決済が中心になると、支出の把握がしづらいうえに、ポイントなどに夢中になるとむだな支出まで増えてしまいます。
スマホの家計簿アプリなどできちっと管理しましょう!
3.できない言い訳を探して、行動しない
ココがざんねん
つまらぬ見栄に起因する根拠のない言い訳をしていませんか?
本当に必要なら、そう考える理由を人に話して意見を聞いてみることも時には必要です。
4.必要ではない支出まで”固定費化”させてしまい、お金が貯まらない「メタボ家計」になってしまっている
ココがざんねん
「メタボ家計で貯蓄なし」では、もしもの時に対応ができません。
「いつまでもあると思うな親と金」とはよくいったもので、家計が回っているうちが改善のチャンスです。
5.男気上司は後輩や部下へのおごりで交際費が増える
ココがざんねん
「ありがた迷惑」なことに気づけず浪費してしまうほどトホホなことはありません。
それが家計を圧迫してまでもとなると目も当てられません。
6.目的や目標のない”自己投資”はただの”浪費”になることもある
ココがざんねん
いわゆる意識高い系の人で、セミナーなどに多くのお金を使っている人は少なくありません。
お金を増やすには自分の将来ばかりでなく、夫婦や家族の将来も見つめる目を持つことが大切です。
7.退職金などで大金が入ると、気付かぬうちに生活水準が上がってしまう
ココがざんねん
退職金など大きなお金が入ると、とかく財布のヒモは緩みがち。
まして、リタイヤ後は大きく収入が減るわけですから、「お金の使い方はより計画的に」を心掛けたいものです。
8.過払い金が戻って借金がなくなっても、また借金を繰り返してしまう
ココがざんねん
とにかく借金した原因の改善が急務。
目先のお金に踊らされ、使い方を見直せない人は、お金が戻ってきてもまた同じことを繰り返してしまいます!
2.ポイント還元やキャッシュバックのために、必要ないものにまでお金を使う
当てはまる人は、多いんじゃないでしょうか?


セールやキャンペーンでむだにお金を使ってしまうのも、これに近いものがありますよね。
2章.ざんねんな資金計画


9.保険の無料相談に踊らされ、乗り換えを繰り返し大損してしまう
ココがざんねん
タダの気軽さと親身な対応にコロッと騙される人がなんと多いことか!保険の見直しは、自分にとって何が最適化を吟味する「時間と機会」を作って挑みましょう。
10.貯蓄のために貯蓄型保険に入るが、まったく貯まらず
ココがざんねん
「万が一のときに備えられるのに加えて、貯蓄までできるなんて」というより、「貯蓄があれば万が一のときにそなえられます」と考えるべき。
貯蓄があれば保険は必要ありません!
11.遺族年金の仕組みを知らず、保険金も溶かしてしまう
ココがざんねん
家族のために懸命に働いて、多額の保険料を毎月払ってきたのに、それがうまく生かされないのはあまりにざんねんな話です。
皆が元気な生活を送れているうちに、保険金の使い方についても話し合っておきましょう。
12.子供のための教育費が生活を圧迫してしまう
ココがざんねん
教育費に上限を設けていない家庭は多く、特に裕福な家はあれもこれもとなりやすいです。
教育費は家計の10%以内、さらに進学等の費用も視野に入れ、計画的に考えていきましょう。
13.奨学金返済の肩代わりで、老後資金が貯められない
ココがざんねん
今の家計ばかり見てやりくりしていると、老後資金が枯渇しかねません。
特にお子さんを抱えるご家庭は、将来かかる費用を早い段階から見通し、資金計画を立てましょう。
14.高齢になって住宅ローンの負担に苦しむ
ココがざんねん
住宅ローンが家計を圧迫している高齢世帯は少なくありません。
自身の老後は資産の残し方も含め、早めに家族で話し合うようにしたいものです。
15.お得だと言われて住宅ローンを全額ローンにするが、毎月の返済負担が大きくなって家計が赤字に
ココがざんねん
お得と思える情報ほど、人の話をうのみにしてはいけません。
また、家のような大きな買い物は、金額が大きすぎて思考が停止してしまいがち。
メリットの裏にあるリスクをしっかり見据えて行動しましょう。
16.車の「残価設定ローン」をよく知らずに利用して後悔
ココがざんねん
ディーラー側ももうからなければ、残価設定ローンは提供しません。
「お得」とばかりに飛びついて、後から「こんなはずではなかった」と後悔することがないようにメリット・デメリットをしっかり検討してください。
17.脱サラ自営業者が会社員気分でいると、税金滞納してしまう
ココがざんねん
税金の支払いもそうですが、自営業の方は事業の財布と自分の財布の区分けがうまくできないという悩みを抱えがち。
商売のもうけも大事ですが、家計の支出もしっかりと意識し、管理していきましょう。
9.保険の無料相談に踊らされ、乗り換えを繰り返し大損してしまう


私もむだな保険に入っていて損をしていたので、耳が痛い内容です。


今でも車のローンが家計の負担になっていて、後悔しているのでみなさんもお気をつけください。
3章.ざんねんな投資生活


18.投資セミナーで「老後資金は1億円」とあおられ投資で痛い目に!
ココがざんねん
投資セミナーは、参考にしても「金融のプロが勧めるなら間違いない」と盲目的に信じてしまわないこと。
始める前に「生活防衛資金」を貯めるなど、無理のない投資を心掛けなければ、必ず家計は破綻します。
19.一攫千金を狙って仮想通貨に手を出し貯蓄がなくなる
ココがざんねん
投資をやるなら資金の余裕が必要。
また、少額からとはいえ、その裏にあるリスクを理解しないと、どんどんハマっていく一方です。
素人ならなおさらきをつけるべき!
さらに、投資は長期で考えましょう!
20.よくわからないが「投資は怖いし損をする」から始められない
ココがざんねん
知らないから投資が始められないのは実にもったいない話。
少額からスタート、経験しながら知識を蓄え、徐々に投資額を増やして資産を作っていてばいいのです。
21.積み立てすぎて今の生活を圧迫してしまう
ココがざんねん
優遇制度を「使わなければ損」と投資していると、いつしか手段が目的となってしまいます。
「この投資の、目的は何なのか?」と振り返ることも必要です!
20.よくわからないが「投資は怖いし損をする」から始められない
投資での失敗よりも、怖くてできない人が多いと思います。


よくわからないから怖いのであって、知識を学び経験すれば決して怖いものではないんです。
ざんねんな事例集をざっと紹介してみましたが、みなさんいかがだったでしょうか?
ざんねんな事例集はどれも自分には関係ない、と言い切れる人はほとんどいないんじゃないでしょうか?
それだけ身近なところに、ざんねんなお金の使いかたがあるいうことです。


ざんねんなお金の使いかたを知っているだけでも、失敗する可能性はグッと下がります。
本記事では書ききれていませんが、「となりの家のざんねんなお金の話」には他にも原因や対策も書かれています。
お金を増やす王道の手順を学ぶ
本書ではざんねんなお金の使い方だけではなく、お金を増やすための手順も紹介されています。
先に言っておきますが、短期間で一気にお金を増やすような魔法の方法はありません!
もしあったとしても、ギャンブル性が高く現実的ではないです。
それではどのような手順を行えばいいのか見てみましょう。
4章.お金を増やす13のステップ


本書で紹介されている方法はお金を増やすための王道の方法です。
誰でも本書で紹介されている「お金を増やす13のステップ」をちゃんと実践すれば、着実にお金を増やしていくことが可能です。
お金を増やす13のステップはこのような内容になっています。
step1.まずは「消費」「浪費」「投資」に支出を分類
step2.お金の使い方を見直し、家計簿をつける
step3.貯蓄額の目安は手取り収入の6分の1
step4.支出を減らすなら固定費から始める
step5.保険は必要なものだけをセレクト
step6.住居費を収入の4分の1に抑える
step7.キャッシュレス決済を賢く使う
step8.投資に必要な3つの袋を持つ
step9.投資はやっぱり投資信託で!
step10.投資は徐々にステップアップして進める
step11.iDeCoとつみたてNISAはセットで!
step12.インデックスファンドで地域的分散を図る
step13.投資は相談する相手を間違えない
1つずつ簡単にポイントをご紹介しておきますね。
step1.まずは「消費」「浪費」「投資」に支出を分類


消費:生活するのに必要なもの(例)食費、住居費、水道光熱費
浪費:生活に必要でなく、楽しむためのものなど(例)タバコやお酒などの嗜好品
投資:将来の自分にとって有効となりうる使い方(例)習い事、学習費用、投資信託
日々の支出が3つのうちのどれに当てはまるか考えることから始めてみましょう。
step2.お金の使い方を見直し、家計簿をつける
前項でご紹介した「消費」「浪費」「投資」を振り返るためにも家計簿をつけましょう。
毎日手書きで家計簿をつけるのもいいですが、家計簿アプリを使うと簡単に家計簿をつけることができます。
オススメの家計簿アプリはこちら
家計簿のつけ方が気になる人はこちらもお読みください。




step3.貯蓄額の目安は手取り収入の6分の1
家計簿をつける習慣ができたら、次は目標の貯蓄額を決めてみましょう。
目安は収入の6分の1です。
貯蓄の方法としてオススメなのが、「先取り貯金」ですのでぜひお試しください。
step4.支出を減らすなら固定費から始める
支出を減らす効果が高いのは「固定費」です。
固定費は1度削ればあとは継続的に支出を削減できます。
まずは通信費から見直してみるといいですね。
step5.保険は必要なものだけをセレクト
前項でも紹介したように、家計改善のためには固定費を見直す必要があります。
保険は固定費の中でもむだが多くなりがちな項目ですので、しっかり見直して必要なものだけを選びましょう。
こちらの記事が参考になりますよ。








step6.住居費を収入の4分の1に抑える
一般に家計に占める住居費の割合は、手取り収入の3分の1が理想といわれています。
ただお金を貯められている家庭の多くは、手取り収入の4分の1に収まっています。
これから住宅ローンを組もうとしている人や、賃貸住宅にお住いの人は気にしてみてくださいね。
step7.キャッシュレス決済を賢く使う
キャッシュレス決済のメリットはポイントがつくことです。
賢く使えれば、ポイント分お得になるので利用したいものですね。
ただし、ポイント還元やキャッシュバックのために、必要ないものにまでお金を使うでもご紹介した通りざんねん使い方をしないように気を付けてください。
家計管理に慣れていないうちは、デビットカードやプリペイドカードがおすすめです。
step8.投資に必要な3つの袋を持つ


お金が貯まってきたら、投資を始めましょう。
本格的に投資を始めるなら、まずは3つの袋を持つことから始めてみてください。
使う袋:毎月のやりくりや、突発の支出のための袋。目安は手取り月収の1.5か月分。
貯める袋:万が一の事態に備えるための「生活防衛資金」です。目安は最低でも手取り月収の6か月分になります。
増やす袋:使う袋、貯める袋に当てはまらない「余剰資金」のことです。投資はこの増やす袋から使うのが理想的です。
step9.投資はやっぱり投資信託で!


前項でも説明した通り、投資をする際に手元に置いておきたいお金は、手取り収入の7.5か月分になります。
ただし貯めるまでに数年かかるのなら、貯めながら投資を始めるのもいいでしょう。
積み立て型の投資信託であれば、100円から始められます。
固定費などの見直しなどで余裕ができたなら、そのお金で投資を始めればいいんです。
step10.投資は徐々にステップアップして進める


まずはなくなってもいいと思える金額から投資を始めてみてください。
慣れてきたら徐々に、毎月の投資金額を増やしていけばいいんです。
step11.iDeCoとつみたてNISAはセットで!


少額投資をやるならiDeCoとつみたてNISAがおすすめです。
どちらも税金の優遇を受けられて、長期投資に向いています。
国が用意してくれた制度ですので、安全性に関しても高いのも安心ですね。
step12.インデックスファンドで地域的分散を図る


本書では、どのようなものに投資すればいいのかも具体的に紹介されています。
⑴手数料が安い、株式表に連動する「インデックスファンド」を選びます。
⑵国別の投資割合は国内型3,先進国型6、新興国型1の割合が基本となります。
⑶面倒な人は世界株式型インデックスファンドを選ぶといいでしょう。
step13.投資は相談する相手を間違えない
投資をする際、誰に相談するかは大事になります。
最も重要なのは、自分自身で情報を収集しながら知識を蓄えることです。
顧客よりも自分の儲けを優先するので、金融機関や運用会社の営業マンには、絶対に相談しないようにしましょう。
FP(ファイナンシャルプランナー)に関しても、商品の販売会社とつながっている場合があるので注意が必要です。
著者紹介


横山光昭
家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自 の家計再生プログラムで 家計の問題の抜本的 解決、確実な再生をめざし、これまで15, 000人以上の家計を再生した。個別の相談・指導で家計の再生と飛躍を実現する活動は業界 でも異端児的活動で、各種メディアへの執筆・講演も多数。著書は60万部を超える『 はじめての人のための3000円投資生活』( アスコムや『年収200万円からの貯金生活宣言( ディスカヴァー・トゥエンティワン)を代表とし、著作は累計300万部となる。お金の悩みが相談できる店舗を展開するmirai talk株式会社の取締役共同代表を務めるなど、個人のお金の悩みを解決したいと奔走するファイナンシャルプランナー。
引用元:「となりの家のざんねんなお金の話」
まとめ


本書はお金にまつわるさまざまな失敗を「習慣」「資金計画」「投資」にわけて紹介しています。
21個のざんねんな失敗事例を反面教師にすることで、お金の失敗を防げるようにしていただきたいです。
お金の失敗というのはだれもが犯してしまう可能性があります。
どこに原因があって、どうすれば解決できるのかを考えることが大切といえるでしょう。
家計管理に慣れてきたら、「4章.お金を増やす13のステップ」からお金の増やす方法も学んでいただければと思います。
電子書籍を読むなら「Kindle Unlimited


月額980円で和書(書籍、マンガ、雑誌)と洋書合わせて200万冊以上の電子書籍が読み放題のサービスです。
スマホ、タブレット、パソコンなど数多くの端末に対応しているので、どこでもいつでも読書が楽しめます。
30日間無料のお試しキャンペーンが常時開催されているので、気軽に試してみることができます。


無料キャンペーンを途中で解約しても30日間は使い続けられますよ。